大切な日々
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それはまるで、映画の冒頭に
流れるような日本海の波しぶきだった。
波が寄せ迫ってきては離れていく。
チビは砂浜の上を歩く姿が可愛かった。
生まれてから2ヶ月の猫。
初めて会った時、知り合いが
段ボールの中を見せ、しわしわっ子だった。
そのチビに海を見せる事にしたのだ。
「ほらチビ。貝があるよ」
チビは白い貝殻を見つめ、
恐る恐るパンチした。
「にゃー」
小さい声ながらも懸命に打つ。
すると離れた松林の所で
母猫のクロが呼んでいるようだ。
チビは駆けて側に寄る。
僕もお母さんの元へ帰りたくなった。
優しい笑顔の日傘を差した、砂浜を歩くお母さん。
今はもういないけれど、手を合わせて拝んでいる。
コイツらのお陰で心も癒され懐かしい思い出になった。
「さあ、帰って店支度するか」
僕は伸びをした。
二匹の猫を連れて、みんなの
思いを大事に。
そう空を見上げた後、
一緒に駆け出した。
流れるような日本海の波しぶきだった。
波が寄せ迫ってきては離れていく。
チビは砂浜の上を歩く姿が可愛かった。
生まれてから2ヶ月の猫。
初めて会った時、知り合いが
段ボールの中を見せ、しわしわっ子だった。
そのチビに海を見せる事にしたのだ。
「ほらチビ。貝があるよ」
チビは白い貝殻を見つめ、
恐る恐るパンチした。
「にゃー」
小さい声ながらも懸命に打つ。
すると離れた松林の所で
母猫のクロが呼んでいるようだ。
チビは駆けて側に寄る。
僕もお母さんの元へ帰りたくなった。
優しい笑顔の日傘を差した、砂浜を歩くお母さん。
今はもういないけれど、手を合わせて拝んでいる。
コイツらのお陰で心も癒され懐かしい思い出になった。
「さあ、帰って店支度するか」
僕は伸びをした。
二匹の猫を連れて、みんなの
思いを大事に。
そう空を見上げた後、
一緒に駆け出した。
その他
公開:19/06/17 17:30
更新:19/06/17 17:35
更新:19/06/17 17:35
小脇 進と申します。
まだ小説も、ショートショートも書くのは初心者です。
※最近は詩作を中心に活動しています。
「分かってないなあコイツ」
と思っても、温かく見守っていて下さい。
よろしくお願いします。
2019年5月19日(日)17時55分頃より始めました。
以上です。
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