猫人間

キャットフードの缶詰を自分で開けることができるようになった猫はもはや猫とは呼べず、最近では猫人間と呼ばれているんだニャ。もっとも古くは化け猫などと呼ばれて妖怪の一種と考えられていたようなので、随分昔からその存在は人間にも知られていたらしいニャ。
現在では人間社会にもその存在が認められ、猫人間の国家資格まで存在しているニャ。4級から始まって1級の資格を取れば、人間並みに選挙権が与えられ、大卒と同じ条件で就職することができるニャ。さらに有段者となり、10段を超えると名人として殿堂入りが認められ、社会的にもちょっとしたセレブリティだニャ。
そのクラスになってくると、最近ではペットに人間を飼う超セレブまでいるようで、えさ代がバカにならなくてどっちが飼い主だかわからにゃい、なんてボヤいてるらしいニャ。
そんな猫人間の事を、一般の猫たちは「猫のくせにバカな奴らだ。」と、陰口を言っているんだそうニャ。