ネコふんじゃった

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日課のピアノの練習中だが、スランプなのか
どうもうまくいかない。

疲れてピアノでふて寝をしてしまい、気が付くと
「何これ……」
ピアノが黒ネコになっていた。
鍵盤の歯をむき出して毛むくじゃらの四つ足で立っている。
蓋のところに目が二つある。

試しに鍵盤(歯?)を叩いてみるとくすぐったそうな
顔をする。と、同時にポロンッとネコが鳴いた。

やはりピアノだ。猫だけど。

「お前が次の生徒か?」
「喋った!?」
「何変な顔しとるんや? 練習しないならかえるで!」
「待って! 練習します」
こうして唐突にピアノ猫のレッスンが始まった。
この猫、かなりなスパルタで足を踏んづけてやろうと何度思った事か……。
「踏んどるやないか! 足(ペダル)」

でもおかげでかなり上達した気がする。
今度呼ぶときははここに連絡しろと名刺をくれた。
「……クロネコ音才便! 貴方に音楽の才能をお届けします!」
ファンタジー
公開:19/06/15 22:51
更新:19/06/15 22:54

ばめどー

ぼちぼちやっていこうと思います。
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