さかさま
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新品の某腹筋マシーンで、15回続けて腹筋やって、ふーっと、そのまま後ろに伸びた。目線の先は窓。当然逆さまの景色が見える。
「ん゛?」喉が締まってるから声がでなかったが、俺は驚いたのだ。どこだこれ。いつもの景色じゃない。隣のお宅の壁ではない。青空と、よくテレビで見るような、欧州の古城のてっぺんが逆さに見えてる。
しかし起き上がって窓を見ても、いつもの色褪せた壁があるだけだった。錯覚?こわっ。オレ、病気とか? 不思議な気持ちのまま、また腹筋をすると、体が伸びたときの目線、窓の向こうはやはり、外国のようだった。
つまりは逆さになると、この違う景色が見えるらしい。オレは逆立ちをしてみたが、体勢に気をとられて景色が見えない。寝そべってみたが、これでは角度が違うらしい。
あれこれ体勢を考えていると、腹筋マシーンがしゃべった。
「オレを疑ってくれよ!オレが原因なんだよ!」
あ、そうだったのか。
「ん゛?」喉が締まってるから声がでなかったが、俺は驚いたのだ。どこだこれ。いつもの景色じゃない。隣のお宅の壁ではない。青空と、よくテレビで見るような、欧州の古城のてっぺんが逆さに見えてる。
しかし起き上がって窓を見ても、いつもの色褪せた壁があるだけだった。錯覚?こわっ。オレ、病気とか? 不思議な気持ちのまま、また腹筋をすると、体が伸びたときの目線、窓の向こうはやはり、外国のようだった。
つまりは逆さになると、この違う景色が見えるらしい。オレは逆立ちをしてみたが、体勢に気をとられて景色が見えない。寝そべってみたが、これでは角度が違うらしい。
あれこれ体勢を考えていると、腹筋マシーンがしゃべった。
「オレを疑ってくれよ!オレが原因なんだよ!」
あ、そうだったのか。
公開:19/06/01 22:50
更新:19/06/27 06:19
更新:19/06/27 06:19
自然と暮らす。
題材は身近なものが多いです。
110.泡顔
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