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リーダーは夕焼けに染まる空を見上げた後、聴衆に演説を始めた。
「我々人類はこのコロニーに住む者、916名だけになってしまいました。
私も皆さんも、大切な人を失いました。
でも我々は、次の時代へと向かって行かなければなりません。
さあ、皆さん。
今夜は新しい時代の到来を祝いましょう!」
やがてカウントダウンが始まった。
「3!」
「2!」
「1!」
「0!」
「ハッピー ニュー ポーラスター!」
時計台の鐘が鳴った。
大きな音がして、夜空に光の花がいくつも咲いた。
それは僕らが初めて見る花火だった。
僕は側にいる彼女を抱きしめた。
やがて花火の閃光はしばらくの間、二人の視界から消えた。
僕は心の中で叫んだ。
「君を、そしてみんなを幸せにする」
僕はそのことを、ポラリスに代わり、新しい北極星となったケフェウス座ガンマー星と、僕を見つめる二つの瞳に誓った。
「我々人類はこのコロニーに住む者、916名だけになってしまいました。
私も皆さんも、大切な人を失いました。
でも我々は、次の時代へと向かって行かなければなりません。
さあ、皆さん。
今夜は新しい時代の到来を祝いましょう!」
やがてカウントダウンが始まった。
「3!」
「2!」
「1!」
「0!」
「ハッピー ニュー ポーラスター!」
時計台の鐘が鳴った。
大きな音がして、夜空に光の花がいくつも咲いた。
それは僕らが初めて見る花火だった。
僕は側にいる彼女を抱きしめた。
やがて花火の閃光はしばらくの間、二人の視界から消えた。
僕は心の中で叫んだ。
「君を、そしてみんなを幸せにする」
僕はそのことを、ポラリスに代わり、新しい北極星となったケフェウス座ガンマー星と、僕を見つめる二つの瞳に誓った。
SF
公開:19/06/13 18:01
更新:19/06/13 18:13
更新:19/06/13 18:13
「ピンクの招待状」にて 第1回izure大賞入賞
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