何でも屋　三毛猫ホームズ

私は三毛猫ホームズ。この街の何でも屋。
お客さんから依頼があればどんな汚れ仕事でも実行する。そう、何でもね。ふふふ

今日の依頼者はお隣にお住いのシベリアン・ハスキーさん。
「今日は何かお悩みですか？」
「ええ、今日は爪の手入れをお願したいの。最近、仕事で手足を酷使したからボロボロなの」
「了解です。早速作業に取り掛かります。では、「お座り！」、「お手！」、なるほど、確かにボロボロだ。でも、大丈夫ですよ。鑢で綺麗になりますから」
「・・・さすが、上手いわね」
「ええ、まあ、昔、いろんな仕事をやっていましたから」
「ちなみに何をやっていたの」
「う～ん、そうですね。最初は居酒屋の客引きをやっていたかな」
「招き猫って訳ね。それじゃ、そのお店は儲かったでしょ」
「いいえ、さっぱりです。なぜか、そのお店では毎回、奇怪な事件が起こるのです」
「大変ね」
「ええ、だから次は友人と探偵を始めたのです」