4
6

 大きな男は小さな女の半分だった。
但し「大きな」は175<♂>193、「小さな」は143<♀>155内の任意の値をとるものとする。
 この場合の♂の♀の二乗に対する分布は、カントール分布をとることが予想されるが、複数回の試行の際に観測員が通過する任意の点A、B間に、スタバなどが存在する場合、ブライスのパラドクスを検証する以前に、エラトステネスの篩を用いることが推奨される。
 また、余談ではあるが、前提とした閾値においても、クロネッカーの稠密定理よるピジョンの要請から、有限個のナルシシスト数を排除しうるか否かに関する対論が導き出されるわけだが、自然対数の底(ネイピア数)に収束することからも想像できるように、砂丘で破壊される立方体の西瓜の期待値の変動が、ひと夏のアバンチュールに連動するのである。
 『なお、この定理に関して、私は真に驚くべき証明を見つけたが、この余白はそれを書くには狭すぎる』
その他
公開:19/06/14 11:30
更新:19/06/14 14:27
書き出しだけ大賞

新出既出

星新一さんのようにかっちりと書く素養に乏しく、
川端康成さんの「掌の小説」のように書ければと思うので、
ショートショートとはズレているのかもしれないです。
オチ、どんでん返し、胸のすく結末。はありません。
400文字、おつきあいいただければ幸いです。

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