ファミリーキャット

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目が覚めると、何かがおかしい。寝てるベッドが異様にデカイ。ジャンプしてベッドから降りる。ベッド以外もデカイ。これ俺のスリッパ?恐る恐る触ると、スリッパを無性に後ろ脚でキックしたくなる。猛烈に噛みたくなる。暴れる魚に見えてきた。噛みついてキックを繰り返す。楽しい。
「コォオラァァ!!」
地を這う鼓膜が破れるぐらいの声と同時に、失神するくらいの打撃を顔に受けた。見ると物凄いデカイ俺の親父がいた。
「祐輔はどこに行ったんだぁ!猫を置いて」
『ニャア』振り向くと俺の妹が白い猫になっている。
「ここにも猫が。腹でも減ったか?ちゅ〜るをあげよう」
親父は猫好きだから面倒見がいいなって、俺も猫になっていた。
とりあえず、ちゅ〜るだ!美味い!!妹と俺と飼い猫の白玉は仲良くちゅ〜るを食べる。よく見たら白玉は母さんだ。
「しかしウチは猫が増えたのに、家族が減ったなぁ」
気にしない、気にしない。
側に居ますよ。
その他
公開:19/06/13 21:04
更新:19/06/14 10:37
猫びより

さささ ゆゆ( 神奈川 )

最近生業が忙しく、庭の手入れが疎かな庭師の庭でございます。

「これはいかんっ!!」と突然来ては草刈りをガツガツとし、バンバン種を撒きます。

なので庭は、愉快も怖いも不思議もごちゃごちゃ。

でもね、よく読むと同じ花だってわかりますよ。


Twitter:さささ ゆゆ@sa3_yu2





 

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