ドスえもん その4ー2

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そういうことか。ドスえもんは窓の外に目をやった。どうりでガラの悪い連中がうろついているわけだ。
「それで」
ドスえもんはドス美に向き直った。
「そのドン小西が何の用だ」
「ブラコよ。私たちファミリーは、日本進出を決めたわ」
「何」
「なっ」
のぶん太が声を上げる。
「ちょっと待てドン・ガバチョ!」
「ブラコだっつってんだろ! とにかく、そういうわけだから。これからよろしくね、ドスえもん兄さん」
そう言い残し、部屋を出ようとするドス美に、「待ちな」とドスえもんが声を掛けた。
「持ってけ」
振り向いたドス美にひょいっと投げつける。
「メロンパン……」
「茶も出さなくて悪かったな。今度来るときはゆっくりしていくといい」
兄さん。きゅっと、ドス美のメロンパンを持つ手に力がこもる。
「兄さん」
「ん?」
「できればチョコチップ入りがいいんだけど」
「我儘言うな」
「義兄さん、それ俺のメロンパン」
その他
公開:19/06/11 22:40
スクー わがまま娘、どんぶらこ

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