蘇る鬼ごっこ
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「じいちゃん、ご飯……て、また?」
じいちゃんは額に札を貼って寝ていた。
自分で札を剥がすと、じいちゃんは突如襲いかかってきた。サッとかわして、襖を開けて逃げる。
「こら、じいさん!また、蘇鬼(よみおに)やっとるんか!」
「あ、ばあちゃん、あぶない」
背後から襲うじいちゃんを避けると、じいちゃんは、ばあちゃんに抱きつき、ゴロゴロと廊下を転がっていった。ばあちゃんも鬼になって襲いかかってきた。顔が少し赤かった。
えーと、ばあちゃんを鎮めるには……そうか、この前、自作短歌が新聞に掲載されて喜んでた。
僕は新聞を手に取り読み上げた。
すると、ばあちゃんは、満面の笑顔を見せて、振り上げた手を下ろした。僕はそっと、ばあちゃんの額に札を貼った。
「ごめんね」
「いいよ。皆、鬼抱えてるし」
「があ!」
じいちゃんには、パチンコ玉を一つ渡した。じいちゃんは鉄砲玉になって、飛んでった。
じいちゃんは額に札を貼って寝ていた。
自分で札を剥がすと、じいちゃんは突如襲いかかってきた。サッとかわして、襖を開けて逃げる。
「こら、じいさん!また、蘇鬼(よみおに)やっとるんか!」
「あ、ばあちゃん、あぶない」
背後から襲うじいちゃんを避けると、じいちゃんは、ばあちゃんに抱きつき、ゴロゴロと廊下を転がっていった。ばあちゃんも鬼になって襲いかかってきた。顔が少し赤かった。
えーと、ばあちゃんを鎮めるには……そうか、この前、自作短歌が新聞に掲載されて喜んでた。
僕は新聞を手に取り読み上げた。
すると、ばあちゃんは、満面の笑顔を見せて、振り上げた手を下ろした。僕はそっと、ばあちゃんの額に札を貼った。
「ごめんね」
「いいよ。皆、鬼抱えてるし」
「があ!」
じいちゃんには、パチンコ玉を一つ渡した。じいちゃんは鉄砲玉になって、飛んでった。
ファンタジー
公開:19/06/11 06:12
更新:19/06/11 07:49
更新:19/06/11 07:49
スクー
蘇る鬼ごっこ
マイペースに書いてきます。
感想いただけると嬉しいです。
100 サクラ
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