1
5
部下が『どこでも虹が見れるようになるペン』を開発したと言うので、試しに夏の青空に虹を描いた。我ながら美しい弧を描く立派な虹が描けた。その虹は夜になっても消えず、ずっとずっと空を彩っていた。
気がつけば、いつどこで何を見ていても、室内にいる時でさえも、私の視界には虹があったのだ。
虹に視界を遮られ、部下を探すのさえも一苦労だ。
「これは瞳に虹を描き込むペンなんですよ」
部下は自分の瞳からにゅるんとコンタクトレンズを外してみせた。確かにそこに虹が描かれていた。
「洗えば落ちるよな?」
「油性ですから泣いても大丈夫です。」
「じゃあ、そのコンタクトレンズはどうするんだ?」
「これ使い捨てのコンタクトレンズなんで」
私の視力は2.0だ。
気がつけば、いつどこで何を見ていても、室内にいる時でさえも、私の視界には虹があったのだ。
虹に視界を遮られ、部下を探すのさえも一苦労だ。
「これは瞳に虹を描き込むペンなんですよ」
部下は自分の瞳からにゅるんとコンタクトレンズを外してみせた。確かにそこに虹が描かれていた。
「洗えば落ちるよな?」
「油性ですから泣いても大丈夫です。」
「じゃあ、そのコンタクトレンズはどうするんだ?」
「これ使い捨てのコンタクトレンズなんで」
私の視力は2.0だ。
ファンタジー
公開:19/06/13 00:30
更新:19/06/17 21:09
更新:19/06/17 21:09
日々のちょっとしたことから生まれたネタをショートショートに書き起こして楽しむ。
ログインするとコメントを投稿できます