齟齬(そご)

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所詮、見る世界が違ったんだよ。

英和と俺は、中学以来の付き合いだった。学校はもちろん、家に帰ってからも、休みの日だって一緒だった。高校も、大学も、社会人になっても、何だかんだで一緒にいた。俺の隣に英和が肩を並べてる。それが当たり前だった。
別に、仲が良かったわけじゃない。むしろ、ことごとく真逆だった。やる事なす事、話す言葉すら噛み合わなかった。
それでも俺は信じてた。姿が違ったって、言葉が違ったって、目指すものが違ったって、俺達は仲間なんだ。いつか解り合えると信じてた。どんな壁も乗り越えられると信じてた。少なくとも、俺はそう信じてた。

――でも、無理なものは無理だったんだな。
俺はお前が理解出来ないし、お前は俺を理解する気がない。

仕方ないよな。
だって、そもそも『祖語』が違うんだ。
残念だけど、俺は俺、お前はお前の道を行こう。お互い灰になるまで。
これが俺の辞世の言葉だ。

国語。
青春
公開:19/06/12 23:46
辞典。

創樹( 富山 )

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詩集
君に伝えたかったんだ。

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