未来の箱
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冬のある日。
部屋で寝ていると、
誰かに起こされた。
ちょこんと座る小人。
女の子。
「やっと起きたのね」
呆れたような顔をして、
キッとした目つき。
「あなた悔しくないの?」
突然の言葉。
「もう、仕方がないよ」
そう答えたら
「バカじゃないの」
捨てるような言葉を吐いた。
「あなたにこれを届けに来たの」
角砂糖ほどの大きさしかない
箱だった。
「あなたの未来よ」
手を伸ばして掌に載せた。
箱にかかるリボンを解くと、
中から聴いたことのあるメロディが
出てきた。
目を閉じて、聴き終わる。
感謝の言葉を彼女に伝えようとした。
でも、いなくなっていた。
病気は進行した。
最後の日になり、また小人の彼女は
現れた。
窓に向かって手を振り、
雲間から光を引っ張り出した。
光のカーテンは一筋の希望を作り、
未だ消えない命を包んでくれた。
そして、手を伸ばす。
「ありがとう」
言葉が自然に出た。
部屋で寝ていると、
誰かに起こされた。
ちょこんと座る小人。
女の子。
「やっと起きたのね」
呆れたような顔をして、
キッとした目つき。
「あなた悔しくないの?」
突然の言葉。
「もう、仕方がないよ」
そう答えたら
「バカじゃないの」
捨てるような言葉を吐いた。
「あなたにこれを届けに来たの」
角砂糖ほどの大きさしかない
箱だった。
「あなたの未来よ」
手を伸ばして掌に載せた。
箱にかかるリボンを解くと、
中から聴いたことのあるメロディが
出てきた。
目を閉じて、聴き終わる。
感謝の言葉を彼女に伝えようとした。
でも、いなくなっていた。
病気は進行した。
最後の日になり、また小人の彼女は
現れた。
窓に向かって手を振り、
雲間から光を引っ張り出した。
光のカーテンは一筋の希望を作り、
未だ消えない命を包んでくれた。
そして、手を伸ばす。
「ありがとう」
言葉が自然に出た。
ファンタジー
公開:19/06/09 10:20
更新:19/06/09 10:34
更新:19/06/09 10:34
小脇 進と申します。
まだ小説も、ショートショートも書くのは初心者です。
※最近は詩作を中心に活動しています。
「分かってないなあコイツ」
と思っても、温かく見守っていて下さい。
よろしくお願いします。
2019年5月19日(日)17時55分頃より始めました。
以上です。
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