バイバイ

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学校からの帰り道。

「バイバイ」
突然耳元で聞こえたのは、私自身の声だった。

「今なんか聞こえなかった?」
咄嗟に一緒にいた友人達に尋ねたが、返事はなかった。というか、みんな私が見えておらず、私の声も聞こえなくなっていた。
私のことを忘れてしまったように笑いながら、歩き去っていった。

その日以来、誰も私に気付いてくれなくなった。まるで透明人間になったように。

誰もが私のことを忘れていた。まるで最初からいなかったかのように。

私はあの日、何と「バイバイ」したのだろう。
ホラー
公開:19/06/10 00:01
ホラー バイバイ

PURIN

超ド級の素人です。他サイト様でも書かせていただいています。
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