ドジョウすくい

1
4

昔々、吾郎と言う男、川でドジョウを捕まえていた。
普通に捕まえるのでは面白くないと吾郎は鼻に割り箸をさすと踊るようにドジョウを捕まえていた。
吾郎がやっと一匹のドジョウを捕まえた時、庄屋様が声をかけました。
「そのドジョウ、生き生きとして実に良い!それを言い値で買おう!」
吾郎は一匹目が高く売れたことに気を良くして、二匹目を捕まえようと必死になった。
しかし二匹目のドジョウは中々捕まらず、気付けば一匹目のドジョウも逃げてしまっていた。
呆れた庄屋様も帰ってしまい、吾郎は肩を落とした。

これが二兎追うもの一兎も得ずの語源である。
ドジョウなんだから兎と言うのはおかしいって?いやいや、そうでもないんだよ。兎は昔、鳥と考えられていた。
それにドジョウすくいを見たことあるかい?あの姿、馬鹿みたいだろう?
馬鹿とは別名・羽加。間抜けな奴が獲物に羽が生えたように逃げられたっていう意味でもあるのさ。
公開:19/06/07 18:46

幸運な野良猫

元・パンスト和尚。2019年7月9日。試しに名前変更。
元・魔法動物フィジカルパンダ。2020年3月21日。話の流れで名前変更。
元・どんぐり三等兵。2021年2月22日。猫の日にちなんで名前変更。

コメント投稿フォーム

違反報告連絡フォーム


お名前

違反の内容