中学時代
2
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「一緒に練習しよ」
突然だった。
女子に手を握られた。
放課後のグラウンドで部活の練習。
彼女Tは僕が戸惑っているのとは関係なく、一緒に歩き出した。
周りの部員達は冷やかしもせず、
何も言わなかった。
僕は部活が終わり、帰宅すると
自主練習をする。
中学2年の春。夏の大会に向けがむしゃらだった。
僕が成績を伸ばす度に、Tは
喜んでいるようだったし、
周りも応援してくれた。
でも、夏の大会目前で僕は部活に
行かなくなった。
部員も避けるようになったし、
向こうも避けているようだった。
高校生になり、学校から帰る途中。
横断歩道の向こうにTがいた。
信号が青に変わり、周りも歩き出す。
声をかけようかと口を開けた。
すれ違いそうになった時、
Tは
「ばか」
と悲しそうな目で弱い声で僕に言った。
虚ろな気持ちを悟られたのか、
励ましの渇だったのか、
今の自分には分からなかった。
突然だった。
女子に手を握られた。
放課後のグラウンドで部活の練習。
彼女Tは僕が戸惑っているのとは関係なく、一緒に歩き出した。
周りの部員達は冷やかしもせず、
何も言わなかった。
僕は部活が終わり、帰宅すると
自主練習をする。
中学2年の春。夏の大会に向けがむしゃらだった。
僕が成績を伸ばす度に、Tは
喜んでいるようだったし、
周りも応援してくれた。
でも、夏の大会目前で僕は部活に
行かなくなった。
部員も避けるようになったし、
向こうも避けているようだった。
高校生になり、学校から帰る途中。
横断歩道の向こうにTがいた。
信号が青に変わり、周りも歩き出す。
声をかけようかと口を開けた。
すれ違いそうになった時、
Tは
「ばか」
と悲しそうな目で弱い声で僕に言った。
虚ろな気持ちを悟られたのか、
励ましの渇だったのか、
今の自分には分からなかった。
青春
公開:19/06/06 12:19
小脇 進と申します。
まだ小説も、ショートショートも書くのは初心者です。
※最近は詩作を中心に活動しています。
「分かってないなあコイツ」
と思っても、温かく見守っていて下さい。
よろしくお願いします。
2019年5月19日(日)17時55分頃より始めました。
以上です。
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