食べ物の恨み
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とある森で、女が種を蒔いていました。お昼間、猿に「美味しそうなおにぎりだね。これと交換しない?」と言われ、交換した種です。
女は種蒔きを終えると、水をやりながら呪文を唱え始めました。
「早く芽を出せ、タネッタネ♪ 出さねばハサミでほじくるゾ♪」
すると、蒔いたばかりの種から芽が出て、あっという間に木となったのです。女は続けて呪文を唱えました。
「早く実がなれキッキキー♪ ならねばハサミでちょん切るゾ♪」
今度は木に、たくさんの実がなりました。ちょうどそこに、さっきの猿がやって来ました。
猿は「もう実ってる!」と嬉々として木に登り、実を取りました。
「リンゴだ。カキの種じゃなかったのか……」猿は首を傾げながらも「ま、いーや」とリンゴをかじりました。その瞬間、猿が苦しみ出したのです。
女はニタリとして言いました。
「私、魔女よ。それ、毒リンゴに変えたの。あなたを凝らしめて、と蟹に依頼されてね」
女は種蒔きを終えると、水をやりながら呪文を唱え始めました。
「早く芽を出せ、タネッタネ♪ 出さねばハサミでほじくるゾ♪」
すると、蒔いたばかりの種から芽が出て、あっという間に木となったのです。女は続けて呪文を唱えました。
「早く実がなれキッキキー♪ ならねばハサミでちょん切るゾ♪」
今度は木に、たくさんの実がなりました。ちょうどそこに、さっきの猿がやって来ました。
猿は「もう実ってる!」と嬉々として木に登り、実を取りました。
「リンゴだ。カキの種じゃなかったのか……」猿は首を傾げながらも「ま、いーや」とリンゴをかじりました。その瞬間、猿が苦しみ出したのです。
女はニタリとして言いました。
「私、魔女よ。それ、毒リンゴに変えたの。あなたを凝らしめて、と蟹に依頼されてね」
ミステリー・推理
公開:19/06/05 23:50
めでたし毒リンゴ
スクー
まったり。
2022年…3本
2021年…12本
2020年…63本
2019年…219本
2018年…320本 (5/13~)
壬生乃サル(MiBU NO SARU)
Twitter(@saru_of_32)
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