因縁の相手
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夜の埠頭。
「助けて…下さい」
その男は土下座して命乞いしてきた。ボスはタバコをくゆらせながら俺に言った。
「もう少し、かわいがってやれ」
俺は男の胸倉を掴み、
「飲み屋街で、てめえから因縁つけてきたくせに。俺達を誰だと思っているんだよ、このチンピラ野郎」
俺は、男の顔面に拳を叩きこんだ。
「知らなかったんです…もうしませんから、助けて…」
俺は、男の顎に強烈な蹴りを入れた。男の胸元から拳銃が飛び出し路面に落ちた。
「ボス、どうします?」
「お前に任せる」
俺はボスに一礼して、その男を海に向かって投げ落した。泣き叫ぶ男の頭部めがけて、俺は奴の持っていた拳銃の引き金を引いた。男は首をがくっと後ろに倒し、ゆっくりと沈んでいった。
俺は海の中に拳銃を投げ捨てた。
「ボス、始末しておきました」
ボスが頷いた。
「せっかくのいい酔い心地が台無しだ。署に戻って飲みなおすとするか」
「助けて…下さい」
その男は土下座して命乞いしてきた。ボスはタバコをくゆらせながら俺に言った。
「もう少し、かわいがってやれ」
俺は男の胸倉を掴み、
「飲み屋街で、てめえから因縁つけてきたくせに。俺達を誰だと思っているんだよ、このチンピラ野郎」
俺は、男の顔面に拳を叩きこんだ。
「知らなかったんです…もうしませんから、助けて…」
俺は、男の顎に強烈な蹴りを入れた。男の胸元から拳銃が飛び出し路面に落ちた。
「ボス、どうします?」
「お前に任せる」
俺はボスに一礼して、その男を海に向かって投げ落した。泣き叫ぶ男の頭部めがけて、俺は奴の持っていた拳銃の引き金を引いた。男は首をがくっと後ろに倒し、ゆっくりと沈んでいった。
俺は海の中に拳銃を投げ捨てた。
「ボス、始末しておきました」
ボスが頷いた。
「せっかくのいい酔い心地が台無しだ。署に戻って飲みなおすとするか」
その他
公開:19/06/02 09:38
黒柴田マリと申します。ショートショート、大好きです。あと、リンゴも大好きです。
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