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「秋は幽霊、春は天使、な~んだ?」
何だそれ。謎な謎々は、転校してったこいつのお得意で、アホらしいと思いながら、ムキになって当てに行ってた。
変なとこ、相変わらず変わってねぇな。なんて、字と音を踏むのが俺のお得意で、つまり結構コンビだった。
国語?英語?数学?違う。幽霊と天使、両方浮いてるなって、それはただの連想。幽霊の後、正体、化けの皮。
「ススキ」
勘。大体頭に肝を入れる奴だ。
お、正解?
「あ~あ、お前賢くなったな」
まぐれまぐれ。でも黙っとく。
「ほら、見てみ」
緑の中を、金の羽根がそよいでた。
「綺麗だろ。雪ん中じゃ目立たなくて、春の、天気の日の天使」
「それ俺の台詞」
「お前は折れんな。絶対いつか飛べるから」
ちょっと先行って振り返る。幽霊な羽根を背負って。
金の羽根の幽霊天使。
そっか、今日命日だっけ。
声の名残りも飛んだ後、遅ぇよって思ったけど、黙ったまま俺も消えた。
何だそれ。謎な謎々は、転校してったこいつのお得意で、アホらしいと思いながら、ムキになって当てに行ってた。
変なとこ、相変わらず変わってねぇな。なんて、字と音を踏むのが俺のお得意で、つまり結構コンビだった。
国語?英語?数学?違う。幽霊と天使、両方浮いてるなって、それはただの連想。幽霊の後、正体、化けの皮。
「ススキ」
勘。大体頭に肝を入れる奴だ。
お、正解?
「あ~あ、お前賢くなったな」
まぐれまぐれ。でも黙っとく。
「ほら、見てみ」
緑の中を、金の羽根がそよいでた。
「綺麗だろ。雪ん中じゃ目立たなくて、春の、天気の日の天使」
「それ俺の台詞」
「お前は折れんな。絶対いつか飛べるから」
ちょっと先行って振り返る。幽霊な羽根を背負って。
金の羽根の幽霊天使。
そっか、今日命日だっけ。
声の名残りも飛んだ後、遅ぇよって思ったけど、黙ったまま俺も消えた。
青春
公開:19/06/04 00:00
幽霊・枯れ尾花・羽根
創樹(もとき)と申します。
前職は花屋。現在は葬祭系の生花事業部に勤務の傍ら、物書き(もどき)をしております。
小石 創樹(こいわ もとき)名にて、AmazonでKindle書籍を出版中。ご興味をお持ちの方、よろしければ覗いてやって下さい。
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ベリーショートショートマガジン『ベリショーズ』
Light・Vol.6~Vol.12執筆参加
他、note/monogatary/小説家になろう など投稿サイトに出没。
【直近の受賞歴】
第一回小鳥書房文学賞入賞。2022年6月アンソロジー出版
愛媛新聞超ショートショートコンテスト2022 特別賞受賞
いつも本当にありがとうございます!
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