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 小学校に一匹の子豚がやってきた。

 飼育係は、低学年クラスの子供たちが請け負うことになった。

 飼育係を請け負った子供たちは、初めは嫌々だったものの、日にちが経つにつれ子豚への愛着も湧き、(トンスケ)という名前まで付けるようになっていった。

 三年後ーー

 トンスケは立派に成長し、飼育係を担当するクラスの子供たちも高学年になっていた。

 ある日、担任の先生から飼育係の子供たちへ、重い話がされた。

 トンスケは食育授業の為に学校に来たということ、そして、トンスケを今後どうするかは自分達で決めるということ。

 担任の先生は、子供たちの自主性を尊重するという理由で話し合いには入らず、廊下で話が終わるまで待つ事にした。

 しかし、子供たちの成長が気になった先生は廊下からこっそりと聞き耳を立てた。



「はい、じゃあ。トンスケを豚カツにするか、生姜焼きにするか決めたいと思います」
青春
公開:19/05/31 23:45
更新:19/06/08 13:49

恋するメンチカツ( 兵庫県 )

多くは語らぬ世の情け、見て感じ取り、考えよ!
次世代喜劇の執筆家、恋するメンチはカツの味!
恋メン劇場いざ、開演!!

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