どんぶらこの呪い
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家族で食事に行った。席の周りを小川が流れており、注文したものがそこを流れてくる。大小さまざまなどんぶりがどんぶらこどんぶらこと流れてきて、おそらくセンサーで検知するのであろう、目当ての席のところで止まるのである。
それを、わが娘はかすめ取るのであった。
「何をやってるんだ、それはほかの席の人のだろう」
「だって、これが食べたくなったんだモーン」
そう言ってはどんぶらこを横取りしていく。
そのうち娘は、「この大きさなら私、乗れるかしら」そう言って、自らどんぶりに乗ってどんぶらこと流され始めた。しかし、そんな小生意気そうな娘など、誰も見向きもしない。
結局娘は一周して戻ってきた。その顔がにこやかだ。すっかり、私たちがどんぶりを手に取ると信じているようだった。
「さ、帰るよ」私は娘どんぶりを無視して席を立った。
「どんぶらこの呪いをかけてやるぅぅぅぅ!」娘の叫び声が周回していた。
それを、わが娘はかすめ取るのであった。
「何をやってるんだ、それはほかの席の人のだろう」
「だって、これが食べたくなったんだモーン」
そう言ってはどんぶらこを横取りしていく。
そのうち娘は、「この大きさなら私、乗れるかしら」そう言って、自らどんぶりに乗ってどんぶらこと流され始めた。しかし、そんな小生意気そうな娘など、誰も見向きもしない。
結局娘は一周して戻ってきた。その顔がにこやかだ。すっかり、私たちがどんぶりを手に取ると信じているようだった。
「さ、帰るよ」私は娘どんぶりを無視して席を立った。
「どんぶらこの呪いをかけてやるぅぅぅぅ!」娘の叫び声が周回していた。
その他
公開:19/06/01 21:32
更新:19/06/01 21:36
更新:19/06/01 21:36
わがまま娘、どんぶらこ
スクー
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