増える彼女

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ふしぎなポケットの歌を口ずさんでいると
「良い曲ね」と若い女性が声をかけてきた。

そこから交際が始まったんだが
付き合っているうちに気が付いたことは彼女は
まるで別人のように態度がコロコロ変わる。

彼女の部屋に案内され、鍵をかけられると
「私が何人もいると知ったらどう思う?」
「クローン人間なのかい?」とふざけて言うと
「多重人格者といったほうがいいかもね」
「貴方が先週話した私は、スージー。母に酷くせっかんされた時生まれた人格よ」
「暴漢に絡まれた時の私は、キャサリン。父に殴られた時できた人格で、軍人なの」
だから、暴漢を簡単に撃退できたのか。

「そして、今の私はグレース……。ミステリー愛好家で犯罪者よ」
「安心して、貴方は殺さない。愛しているもの」
不意に眠くなり、気が付くと地下室に監禁されていた。
そのまま数年がすぎ、今彼女のお腹に新しい命が宿っている。
ミステリー・推理
公開:19/06/01 17:15

ばめどー

ぼちぼちやっていこうと思います。
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