なくならないリンゴ
5
6
不思議な老婆に、
不思議なリンゴをもらった。
「自分のことを好きになって欲しい人にリンゴを食べさせなさい」
「リンゴは増えるから心配するな」
「必要なくなったら次の人に渡せ」
などと言うと姿を消した。
怪しいとは思ったが、
片想い中のあの子に
リンゴを食べてもらう日々が続く。
片想い中だったあの子は僕の彼女になった。
僕は毎日リンゴを切る。
彼女は毎日リンゴを食べる。
罪悪感はあったが、大好きな子だ。
気を良くした僕はアップルパイを焼くことにした。
アップルパイを食べたその日、彼女は姿を消した。
リンゴの力は火を入れると消えるようだ。
絶望したと同時に、老婆が現れた。
「お前もか…これは他人に食べさせると中毒性の高いリンゴだ。
他人にとっても、お前にとってもな」
僕はハッとして、リンゴをかじった。
温かさと安心感が広がり、力が湧く。
老婆の笑顔を見たと思ったが、すでに姿はなかった。
不思議なリンゴをもらった。
「自分のことを好きになって欲しい人にリンゴを食べさせなさい」
「リンゴは増えるから心配するな」
「必要なくなったら次の人に渡せ」
などと言うと姿を消した。
怪しいとは思ったが、
片想い中のあの子に
リンゴを食べてもらう日々が続く。
片想い中だったあの子は僕の彼女になった。
僕は毎日リンゴを切る。
彼女は毎日リンゴを食べる。
罪悪感はあったが、大好きな子だ。
気を良くした僕はアップルパイを焼くことにした。
アップルパイを食べたその日、彼女は姿を消した。
リンゴの力は火を入れると消えるようだ。
絶望したと同時に、老婆が現れた。
「お前もか…これは他人に食べさせると中毒性の高いリンゴだ。
他人にとっても、お前にとってもな」
僕はハッとして、リンゴをかじった。
温かさと安心感が広がり、力が湧く。
老婆の笑顔を見たと思ったが、すでに姿はなかった。
その他
公開:19/06/01 10:25
スクー
めでたし毒リンゴ
無理のない範囲で楽しみたいです^_^
よろしくお願いします。
ログインするとコメントを投稿できます