五月雨
10
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雨が降る。
「だから何だ。鬱陶しい」
と心の中で叫んだ。
朝食を食べて、家を出た。
傘は差すが、手に持っているだけで重い気分だった。
大通りに出て、車が勢いよく走り去った。
足元に何か転がってくる。
カタツムリだった。
地面を這う動きに気持ち悪くなった。
「ぶちゅ」
嫌な音。
耳障りだ。
イライラは募るばかり。
そうして石ころを蹴る。
靴底が脱げて飛んでいった。
もう学校に行くのも面倒。
このまま帰ろう。
そう思って振り返った。
「バカな奴」
そう小学生の女の子が、
つぶれたカタツムリを見て呟いていた。
そばに寄ってきたもう一匹。
振り上げられた足がストンと落ちた。
「ぶちゅ」
その潰れた痕に、女の子は
「フフフ」
と下を向いて笑っていた。
「だから何だ。鬱陶しい」
と心の中で叫んだ。
朝食を食べて、家を出た。
傘は差すが、手に持っているだけで重い気分だった。
大通りに出て、車が勢いよく走り去った。
足元に何か転がってくる。
カタツムリだった。
地面を這う動きに気持ち悪くなった。
「ぶちゅ」
嫌な音。
耳障りだ。
イライラは募るばかり。
そうして石ころを蹴る。
靴底が脱げて飛んでいった。
もう学校に行くのも面倒。
このまま帰ろう。
そう思って振り返った。
「バカな奴」
そう小学生の女の子が、
つぶれたカタツムリを見て呟いていた。
そばに寄ってきたもう一匹。
振り上げられた足がストンと落ちた。
「ぶちゅ」
その潰れた痕に、女の子は
「フフフ」
と下を向いて笑っていた。
その他
公開:19/05/29 17:42
小脇 進と申します。
まだ小説も、ショートショートも書くのは初心者です。
※最近は詩作を中心に活動しています。
「分かってないなあコイツ」
と思っても、温かく見守っていて下さい。
よろしくお願いします。
2019年5月19日(日)17時55分頃より始めました。
以上です。
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