地下の空
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私が助けた蟻は、地下の世界に招待してくれた。
そこは、今まで想像していた空間とは全く別だった。
何層も部屋が重なっていて、まるでミルフィーユみたいだ。
その一層ごとに空の景色が写し取られている。
雲はどこかで拾ってきた綿だろうか。
夕焼けのオレンジ色は紅葉の色でグラデーション。
青い葉っぱは見当たらなかったらしく、鮮やかな緑の葉っぱを使っている。
部屋ごとに時間が止まっているみたいで、葉っぱの葉脈も瑞々しいまま。
陽の光が、土の天井の隙間から地下の部屋に降り注ぐ。
月の光が天井の、緑の葉っぱの隙間からこぼれると、一面が青緑色に染まる。
今日は雨が降っているみたい。
微かに聞こえる雨音が心地いい。
どんぐりのランタンに火をともし、読書をする。
緑の空の隙間から、こぼれる雫が空気を揺らす。
これは夢なのか。それとも現実か。
そんなことを考えつつ、私は瞼を閉じた。
そこは、今まで想像していた空間とは全く別だった。
何層も部屋が重なっていて、まるでミルフィーユみたいだ。
その一層ごとに空の景色が写し取られている。
雲はどこかで拾ってきた綿だろうか。
夕焼けのオレンジ色は紅葉の色でグラデーション。
青い葉っぱは見当たらなかったらしく、鮮やかな緑の葉っぱを使っている。
部屋ごとに時間が止まっているみたいで、葉っぱの葉脈も瑞々しいまま。
陽の光が、土の天井の隙間から地下の部屋に降り注ぐ。
月の光が天井の、緑の葉っぱの隙間からこぼれると、一面が青緑色に染まる。
今日は雨が降っているみたい。
微かに聞こえる雨音が心地いい。
どんぐりのランタンに火をともし、読書をする。
緑の空の隙間から、こぼれる雫が空気を揺らす。
これは夢なのか。それとも現実か。
そんなことを考えつつ、私は瞼を閉じた。
公開:19/05/30 16:00
たくさん物語が作れるよう、精進します。
よろしくお願いします!
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