「鰤男」 九章 -釣り針-
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スマホにメールが届いていた。鰤男からである。
静香は思った。また、例の定時報告だろう。
面倒だから未読のままスルーしようかなと一瞬、頭をよぎった。
だが、緊急の用事だったら嫌なので、念には念を入れて開いてみる。
メールには
「あの男とは別れろ。これは君のためだ。彼と一緒にいると間違いなく君は不幸になる。」
そんな内容の文章が長文で渡り、書き綴られていた。
静香は「あれはデマよ。心配しないで」と返信メールを送った。
それからしばらくして鰤男から返事があった。
「安心して良いよ。君を困らせる害虫は僕が駆除しておいてあげるから」
「えっ、これって、どういう意味だろう」
その意味を知ったのは三日後の事だった。
静香が何気なくテレビを見ていると都内で変死体が発見された事を報じていた。
毒物を飲まされた可能性が薄い事、部屋が密室であった事から自殺だろうと言うのだ。その被害者とはあの峯岸 雅人だった。
静香は思った。また、例の定時報告だろう。
面倒だから未読のままスルーしようかなと一瞬、頭をよぎった。
だが、緊急の用事だったら嫌なので、念には念を入れて開いてみる。
メールには
「あの男とは別れろ。これは君のためだ。彼と一緒にいると間違いなく君は不幸になる。」
そんな内容の文章が長文で渡り、書き綴られていた。
静香は「あれはデマよ。心配しないで」と返信メールを送った。
それからしばらくして鰤男から返事があった。
「安心して良いよ。君を困らせる害虫は僕が駆除しておいてあげるから」
「えっ、これって、どういう意味だろう」
その意味を知ったのは三日後の事だった。
静香が何気なくテレビを見ていると都内で変死体が発見された事を報じていた。
毒物を飲まされた可能性が薄い事、部屋が密室であった事から自殺だろうと言うのだ。その被害者とはあの峯岸 雅人だった。
公開:19/05/27 18:12
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