Hな話

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「Hって、何の略か知ってる?」
夜中に押し掛けた友人が、俺の眼を見つめながら言い放った。
「知ってるけど……」
背中に汗が噴く。多分、十中八九アレ絡みだが、密室に野郎と二人、おまけに真顔で、ベッドを前に聞きたくない。
お前は解ってるよな?俺には彼女がいるんだ!
「つまり、お前の、」
「Hの話だったな!?」
もうこれで引っ張るしかない!
「大体、Hを例の言葉だと思うのが悪い。至って健全で真っ当なプロセスだぞ。Hが変なら、押し倒せばI(愛)だ。ヒューマン(人)でハート(心)でヒート(熱)で、二人で一つで、ハーモニーのHなんだ!!」

力強くオタケんだ辺りで、はぁ~っと溜め息。
「だから、お前のそういう口だけな所、不満なんだよ、彼女」
「いや、ちゅーもまだだ!ハンドすら恐れ多い」
「分かった。お前は存分に変体的Hに耽ってろ。俺達は肉体的に発展するから」

Hは一人のH。
はっきりフラれたわけだ。
青春
公開:19/05/27 13:55
夜の言語学

創樹( 富山 )

創樹(もとき)と申します。
前職は花屋。現在は葬祭系の生花事業部に勤務の傍ら、物書き(もどき)をしております。

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詩集
君に伝えたかったんだ。

いつも本当に、ありがとうございます!

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