「鰤男」 六章 -尻尾-

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私は鰤男。勿論、本名のはずがない。コードネームだ。
現在、私はとある人物の依頼を受け、女性の住むアパートを監視している。
依頼内容の詳細は通りすがりの君に話す訳にはいかないが、強いて挙げるなら、ストーカーの可能性がある人物の特定及びその人物への警告である。
近年、ストーカー被害は増える傾向にある。時代を経る事で愛の形が様変わりしたからだろうね。

ここで、もしもの話をしよう

ある日、君は街を歩いていて、ひと際、輝く女性を発見した。
君は時間が経つにつれ、その女性の事が気になってしょうがない。
でも、君はその女性と挨拶程度の会話も交わしたことが無い。
そこで君は思い切って彼女にラブレターを出すことを決心した。
君は思いのたけをラブレターに認め、彼女の家のポストに投函した。

はい、ここで質問だ。君はその女性の住所をどうやって知ったのだろうか。まさか、尾行したのではないだろうな。それは犯罪だ
公開:19/05/27 13:14
更新:19/05/27 16:30

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