7
9
本を読んでいた。
しばらく物語に夢中になって読み続け、ふと目を上げると外は朝になっていて、そして、本の中の時間も朝なのだ。
そんなに何十ページも読んだ訳でもないのに、物語の場面が朝に変わると同時に現実の世界も朝を迎えていた。
またしばらく読み続け、三ページほどで夜の場面になると同じ様に窓の外も夜になっている。
物語の中の時間は、早くなったり短くなったり、場面を端折ったりしながら気ままにモザイク状に組み合わされている。
そんな本の中の世界の時間が現実の時間とシンクロしてしまっているのだ。
そして、気が付けば私はもうこの本を読むのを止めることが出来なくなっていた。
止めようとしても意思に反して私は活字を目で追い続けた。
恐らく、本の世界に捕らわれた私が、現実の世界とを繋ぐ触媒になっているのだろうか。
しかし、なぜ、よりによってこの本を選んだのだろうか。
「世界の終わり」というタイトルの本を。
しばらく物語に夢中になって読み続け、ふと目を上げると外は朝になっていて、そして、本の中の時間も朝なのだ。
そんなに何十ページも読んだ訳でもないのに、物語の場面が朝に変わると同時に現実の世界も朝を迎えていた。
またしばらく読み続け、三ページほどで夜の場面になると同じ様に窓の外も夜になっている。
物語の中の時間は、早くなったり短くなったり、場面を端折ったりしながら気ままにモザイク状に組み合わされている。
そんな本の中の世界の時間が現実の時間とシンクロしてしまっているのだ。
そして、気が付けば私はもうこの本を読むのを止めることが出来なくなっていた。
止めようとしても意思に反して私は活字を目で追い続けた。
恐らく、本の世界に捕らわれた私が、現実の世界とを繋ぐ触媒になっているのだろうか。
しかし、なぜ、よりによってこの本を選んだのだろうか。
「世界の終わり」というタイトルの本を。
ファンタジー
公開:19/05/28 16:00
更新:19/05/28 22:37
更新:19/05/28 22:37
もともとは漫画を描いていました。
漫画のアイデアを文字で書いているうちにショートショートも書くようになったんですよね。
名前はもちろんペンネーム。
実際にはない名字を考えました。
読みは、男の子気分の時は『いえにら・まさみ』
女の子気分の時は『いえにら・まみ』に変わります(笑)
ログインするとコメントを投稿できます