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会議室でCM試写。
研究員がリリヤン編みをしている。「3D空間を編み込む技術」
出来た網を広げ、黒ひげのいない黒ひげ危機一髪ゲームみたいな樽に詰め込む作業。「卓越した発想」
剣を刺す研究員。刺す度に、札束、砂、葉っぱ、パンなどが噴出し、一喜一憂している。
「樽の内部はどこに繋がっているかわからない4D空間! さあ、君は何を噴出させる?」『4D噴出危機一髪ゲーム!』(暗転)
会議室の様子。
製品に剣をゆっくりと刺している社長に、部長がおずおずと進言する。
「深海や宇宙空間と繋がると大変危険ですし、身元不明者の血液や組織が噴出したり、条約違反の生物が飛び出すこともありますが」
「いいじゃないか。この調子で『4D版箱の中身はなんでしょね』の開発を進めてくれたまえ」
「わかりました」
社長の背後から鋭い剣先が飛び出してくる(FIN)
「部長。君は何か言いたいことがあるのかね?」
研究員がリリヤン編みをしている。「3D空間を編み込む技術」
出来た網を広げ、黒ひげのいない黒ひげ危機一髪ゲームみたいな樽に詰め込む作業。「卓越した発想」
剣を刺す研究員。刺す度に、札束、砂、葉っぱ、パンなどが噴出し、一喜一憂している。
「樽の内部はどこに繋がっているかわからない4D空間! さあ、君は何を噴出させる?」『4D噴出危機一髪ゲーム!』(暗転)
会議室の様子。
製品に剣をゆっくりと刺している社長に、部長がおずおずと進言する。
「深海や宇宙空間と繋がると大変危険ですし、身元不明者の血液や組織が噴出したり、条約違反の生物が飛び出すこともありますが」
「いいじゃないか。この調子で『4D版箱の中身はなんでしょね』の開発を進めてくれたまえ」
「わかりました」
社長の背後から鋭い剣先が飛び出してくる(FIN)
「部長。君は何か言いたいことがあるのかね?」
その他
公開:19/05/25 10:07
星新一さんのようにかっちりと書く素養に乏しく、
川端康成さんの「掌の小説」のように書ければと思うので、
ショートショートとはズレているのかもしれないです。
オチ、どんでん返し、胸のすく結末。はありません。
400文字、おつきあいいただければ幸いです。
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