「鰤男」 三章 -鱗-
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静香が電車を何本か乗り継ぎ、やっと自宅のアパートに着いたのは夜の八時過ぎだった。
いつもだったら疲労でそのままベッドに倒れ込むところだろう。
でも、今日は違う。やっと私にも応援してくれるファンが出来たのだ。他の皆だったら、「そんな事で喜んでいるの。馬鹿みたい」と言うかもしれない。でも、それだけのことだけど、なぜか気分はハッピーだった。案外、私のモチベーションは甘々トロトロにちょろいのかもしれない。
「早く、鰤男さんに返信しなきゃ。何を書こうかな」
静香はそんな事を考えながら手に持っている白いショルダーバッグの中からキーホルダ付きの鍵を取り出した。
ガチャ
「・・・あれっ」
静香は部屋に入った瞬間、妙な違和感を感じた。
「何かおかしい。何かが変だ」
根拠はないが、断言できるほどの確信があった。
それが何か分かったのは30分後だった。
「部屋の中の家具が微妙に移動しているわ。もしかして・・・」
いつもだったら疲労でそのままベッドに倒れ込むところだろう。
でも、今日は違う。やっと私にも応援してくれるファンが出来たのだ。他の皆だったら、「そんな事で喜んでいるの。馬鹿みたい」と言うかもしれない。でも、それだけのことだけど、なぜか気分はハッピーだった。案外、私のモチベーションは甘々トロトロにちょろいのかもしれない。
「早く、鰤男さんに返信しなきゃ。何を書こうかな」
静香はそんな事を考えながら手に持っている白いショルダーバッグの中からキーホルダ付きの鍵を取り出した。
ガチャ
「・・・あれっ」
静香は部屋に入った瞬間、妙な違和感を感じた。
「何かおかしい。何かが変だ」
根拠はないが、断言できるほどの確信があった。
それが何か分かったのは30分後だった。
「部屋の中の家具が微妙に移動しているわ。もしかして・・・」
公開:19/05/27 11:32
更新:19/05/27 11:57
更新:19/05/27 11:57
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