「鰤男」 二章 -鰭-
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ライブが終わり、静香は一人で自宅へと向かっていた。
静香は慣れた手つきでスマホをタップし、自分が所属するアイドルユニット「響」のファンサイトを開く。
「キララちゃん、今日も最高に可愛い」
「瑞希ちゃん、グッズ買ったよ」
ファンからのコメントがタイムライン上に並び、更新されていく。
「いいなぁ、みんなは人気があって、それに比べて私は・・・」
「下手くそ」
「もう辞めれば」
「みんなの足を引っ張らないで」
「うぅっ、何で私だけこんな事を言われなければならないのよ」
静香は正直、心が折れかけていた。一度だけならまだ耐える事が出来たと思う。
でも毎回、そんな事を言われると私の努力を否定された様で気分が悪かった。
「あれっ」
静香はある人物のコメントが目に入った。
「みんなは色々言っているけど僕は信じているから、応援しています」
そのコメントを書いた人物は「鰤男」と名乗っていた。
静香は慣れた手つきでスマホをタップし、自分が所属するアイドルユニット「響」のファンサイトを開く。
「キララちゃん、今日も最高に可愛い」
「瑞希ちゃん、グッズ買ったよ」
ファンからのコメントがタイムライン上に並び、更新されていく。
「いいなぁ、みんなは人気があって、それに比べて私は・・・」
「下手くそ」
「もう辞めれば」
「みんなの足を引っ張らないで」
「うぅっ、何で私だけこんな事を言われなければならないのよ」
静香は正直、心が折れかけていた。一度だけならまだ耐える事が出来たと思う。
でも毎回、そんな事を言われると私の努力を否定された様で気分が悪かった。
「あれっ」
静香はある人物のコメントが目に入った。
「みんなは色々言っているけど僕は信じているから、応援しています」
そのコメントを書いた人物は「鰤男」と名乗っていた。
公開:19/05/27 10:58
更新:19/05/27 12:01
更新:19/05/27 12:01
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