RED PERCOLATION #22

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着信。見知らぬ番号。出てみると、機械音の様な不気味な女性の声。

「ワタシ、メリーサン…コレカラ、アナタノモトニ、ムカウワネ」

イタズラか、すぐに切って着信拒否。

だが、拒否しているのに、また同じ番号で着信。

「ワタシ、メリーサン…イマ、シナガワエキニ…」

切る。誰だ。
また着信。

「ワタシ、メリーサン…イマ、メグロエキ…」

切る。どういうことだ。段々俺の家に近付いている?

「ワタシ、メリーサン…イマ、ミタエキニ…」
「うるせぇ!お前は誰だ!?何のためにこんな…え、三田駅?」
「イマ、ミタエキマエ…」
「お前、それ都営三田線乗ってるわ。俺の家、東急目黒線だから方向逆だぞおい」
「エ…!」
「お前どうすんだよ!この時間帯もう終電ねぇぞ!いいか、次降りたらダッシュで逆ホームに走れ!間に合わなかったらタクシーだけど料金すげぇかかるからな!?いいな?分かったな!?」

【メリーさん】
その他
公開:19/05/25 00:23

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