局アナ

俺もそろそろフリーに転身しようかな…
今の生活に不満があるわけではない。ただ、仕事の幅を広げるためにはフリーになって活躍の場を広げるべきではないか？
しかしフリーになった途端、収入がなくなるのは困る…せめてどこか確実に雇ってくれるところが見つかれば…
「ねぇ、私のところに来ない」
ある日、バーで飲んでいると大学時代の先輩に声をかけられた。
聞けば彼女、芸能プロダクションを経営しており、丁度アナウンサーが欲しかったと話す。
条件も悪くない。俺は大人の色気漂う先輩の誘いに乗った。

だが俺の期待はあっさりと打ち砕かれた！
提示した条件はどれも守られることなく、俺はブラック企業さながらに働かされた。
俺は先輩に詰め寄った。
話が違うじゃないですか！辞めさせてもらいます！
「何じゃワレェ？社長に文句あんのか？」
怖い人に割って入られた俺は辞めるに辞められなくなった…
これじゃ局は局でも美人局だよ…