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「ごちそうさま!」
ご飯を食べ終わるなり息子は玄関へと走った。今日もお隣のハルちゃんの家に遊びに行くのだろう。
まったくもう…後片付けもせず、頬にご飯粒もつけたまま。そんなんじゃ、ハルちゃんに嫌われるぞ?
「ちょっとマサル。お弁当つけてどこ行くの?」
私はドアノブに手をかけた息子を呼び止め、頬にご飯粒がついてることをそれとなく教えた。
「ハルちゃんの家に行ってくる!」
息子は元気一杯に答え、外に飛び出した。
やれやれ、手のかかる子だ。私も息子を追って外に出た。
しかし時すでに遅し。息子はハルちゃんと会っていた。
「あれ?マサル君、ほっぺにお弁当ついているよ?」
ハルちゃんの言葉に息子は「どこどこ?」と聞き返す。
ハルちゃんは息子の頬に顔を近づけ、キスをするようにご飯粒を取ってくれた。
赤くなるハルちゃんに息子は「ありがとうハルちゃん。大好き!」とお礼を言った。
息子め…これが目的だったな。
公開:19/05/24 18:08

幸運な野良猫

元・パンスト和尚。2019年7月9日。試しに名前変更。
元・魔法動物フィジカルパンダ。2020年3月21日。話の流れで名前変更。
元・どんぐり三等兵。2021年2月22日。猫の日にちなんで名前変更。

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