蘇る鬼ごっこ

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「学校近いし、寄ってこうぜ」
「いいねぇ」
俺たち悪ガキ仲間たちは、同窓会で盛り上がり、母校に忍び込むことにした。フェンスを飛び越え、校舎の裏庭に入った。

「よくここで鬼ごっこやったよな」
「そうだ、久しぶりに鬼ごっこやろうぜ」
そのメンバーと鬼ごっこを始めた。
しばらくはしゃいでいると、警備員が駆けつけて来た。俺たちと同じ年頃の男だった。
「君たちもしかして、ここの卒業生かな」
「はい。すみません、勝ってに入って」
「ま、卒業生なら大目に見てあげよう。そのかわり」
「そのかわり?」
「私も仲間に入れてくれないか」
俺たちは顔を見合わせ、頷いた。

その警備員は、ひょうきん者で以外にも鬼ごっこは盛り上がった。
「あー楽しかった」
「じゃあな。警備員さん」
「ああ、元気でな」
俺たちは学校を後にした。

数日後。同級生が、あの学校で警備員をしていたことがわかった。
数年前に亡くなっていた。
その他
公開:19/05/21 18:02
スクー 蘇る鬼ごっこ

豊丸晃生( 大阪 )

ショートショートの神様、星 新一を崇拝しています。お笑い好きで怪談も好き。
最近はスクーのお題からの作品を楽しく書かせていただいてます。お笑いネタのような作品が多いですね(笑)
【受賞作品】
「渋谷シティ」
渋谷ショートショートコンテスト優秀賞受賞。
「我が家の食卓」
ベルモニーショートショートコンテスト入賞。
「電車家族」
隕石家族ショートショートコンテスト入賞。

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