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僕と彼女の記念日はいつも雨が降っている。
今日は僕と彼女の大切な結婚式当日だが、今回もあいにくの雨模様だ。
彼女は、「私の気分は天気なんかで変わらないよ?」なんて朗らかに笑っているが、僕の心には霧がかかったままだ。
気分転換に顔を洗い、鏡を見る。
いつもと同じ僕の顔が曇りガラスに写っていた。
空に浮かぶ雲のような白いタキシードに着替えて彼女と対面する。
彼女はまるで野に咲く花のような色の白無垢を身にまとい、言葉が出ないほど綺麗なものだから、幸せな気分で胸がいっぱいになる。
「ふふっ、綺麗でしょう?」
「うん、君によく似合っているよ」
行こう?と言う代わりに青い傘を差して彼女を待つと、太陽のような黄色い尻尾をぶんぶん振りながら嬉しそうに僕の元へとやって来る。
空は相変わらずの曇天だったが、僕と彼女の心には綺麗な虹がかかっていた。
今日は僕と彼女の大切な結婚式当日だが、今回もあいにくの雨模様だ。
彼女は、「私の気分は天気なんかで変わらないよ?」なんて朗らかに笑っているが、僕の心には霧がかかったままだ。
気分転換に顔を洗い、鏡を見る。
いつもと同じ僕の顔が曇りガラスに写っていた。
空に浮かぶ雲のような白いタキシードに着替えて彼女と対面する。
彼女はまるで野に咲く花のような色の白無垢を身にまとい、言葉が出ないほど綺麗なものだから、幸せな気分で胸がいっぱいになる。
「ふふっ、綺麗でしょう?」
「うん、君によく似合っているよ」
行こう?と言う代わりに青い傘を差して彼女を待つと、太陽のような黄色い尻尾をぶんぶん振りながら嬉しそうに僕の元へとやって来る。
空は相変わらずの曇天だったが、僕と彼女の心には綺麗な虹がかかっていた。
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公開:19/05/21 14:45
私の作品を読んで頂きありがとうございます。
趣味でショートショートを書いています。
だいたい即席で書いているので、手直しする事が多々あります。
多忙のため更新頻度はとても低いです、ごめんなさい。
星新一さんや田丸雅智さん、堀真潮さんの作品に影響を受け、現実感のある非現実的な作品を書くのが好きです。
最後の1文字までお楽しみください。
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