雨景枕歌

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蕭々(しょうしょう)耳を傾けん。
玉(たま)に雨滴を聴きながら、眠りに就くも風流ぞ。
詩と詩と(しとしと)、、、小話小話(さわさわ)。。。誰(たれ)ぞ、垂れぞと呼ぶ様に、空の降るえる鳴き声を。譚々(たんたん)屋根を打つ時の、拳の利いた歌声を。
沈。透。清(ちん。とん。しゃん)。ひた浸(ひた)り。散りゆく詞作(しづく)が暗闇に、奏でる音色を枕元、寝に入る暇に、ちと聴かん。
滲み滲み(しみじみ)、潤(うる)る。あまねく濡らす雨音(あまね)歌。
発々(ぽつぽつ)。。。雑文(ざぶん)、、、筆ゝ(ぴっちょん)。と、戯れ書きを糸にして、葉末の影を縫う様に。時計の針を追う様に。水の糸垂(しだ)れる声聴かん。
夢の誘いのまだ遠く、独り寝床の徒然(つれづれ)に、満ちる雨足、道連れに。
今宵、落ち来よ、端々(はたはた)と。我に囁け、五月雨の歌。
その他
公開:19/05/23 01:38

創樹( 富山 )

創樹(もとき)と申します。
前職は花屋。現在は葬祭系の生花事業部に勤務の傍ら、物書き(もどき)をしております。
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ベリーショートショートマガジン『ベリショーズ』
Light・Vol.6~Vol.12執筆参加
他、note/monogatary/小説家になろう など投稿サイトに出没。

【直近の受賞歴】
第一回小鳥書房文学賞入賞。2022年6月アンソロジー出版
愛媛新聞超ショートショートコンテスト2022 特別賞受賞

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