そして、あしたへ

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「今日、ありがとな」
もう手がかじかんで、震える季節ではなくなった。
真上から降り注ぐ、太陽の日差しは悩ましい。
でも、暑いから辛いという訳ではなかった。
「うん、そうだね」
サチは返事をしてくれた。
学校の帰り道。
まだそれは、横を向けば、はっきりと分かるのだろうけど、
サチはひまわりと並んで写真に撮られるくらい、
きれいだと思った。
「じゃあ、また明日」
「うん、明日」
自分がサチとは別の道を歩くのだと、
今更ながら感じた。
彼女と一緒にいた時間は、
砂時計の砂が流れ落ちてしまったように、
すぐにしまった。
明日の登校が、
ラストチャンスだ。
そう決意して、拳をつくると、
不思議と勇気が湧いてくる気がした。
五月の終わり。
もうじき、日本は梅雨入りだ。
サチは、何を考えているのだろう?
別になにも変わることはないだろうけど、
それでも、これが最後ではない。
そう、自分は言い聞かせた。
青春
公開:19/05/22 21:40

KYえっくす( 埼玉県さいたま市 )

KYえっくすと申します。
まだ小説も、ショートショートも書くのは初心者です。
「分かってないなあコイツ」
と思っても、温かく見守っていて下さい。
よろしくお願いします。
                                                                               
2019年5月19日(日)17時55分頃より始めました。
以上です。

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