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昼休み、友達とお弁当を囲んで楽しく昼食を取る。
「あれ?ケイコ、ダイエット?」
ケイコはその日、スマホをいじってばかりで何も食べようとしない。
「違う違う。私今、猫エネルギーなの」
「猫エネルギー?何それ?」
ケイコはスマホを見せてくれた。そこには可愛い猫が映し出されている。
「この猫の可愛さで私はエネルギーを充てんできるの。はぁ…早く家に帰って本物でエネルギーを吸収したいわ」
うっとりするケイコにミキが眼を鋭くする。
「それを言うなら私は犬エネルギーよ!見なさい、この愛くるしい姿を!」
ミキのスマホにはキュートな犬が映し出されていた。
「何言ってるの!犬より猫でしょ!」
「いいえ!犬よ!犬に決まっているわ!」
一触即発の空気。私は話題を変えることにした。
「ねえ、ちょっと聞いてよ。この前彼氏がさ~」
私の言葉をケイコとミキはさえぎった。
「ノロケ話はもうお腹一杯よ」
私も自慢させてよ!
公開:19/05/22 18:27

幸運な野良猫

元・パンスト和尚。2019年7月9日。試しに名前変更。
元・魔法動物フィジカルパンダ。2020年3月21日。話の流れで名前変更。
元・どんぐり三等兵。2021年2月22日。猫の日にちなんで名前変更。

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