221. 隠れ鬼ごっこ

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転入生の早織の顔を一目見た時、小4の時同じクラスだった早織に激似だったので喫驚した。
同じ学年で幼馴染みの薫と有希が早速この噂を聞き付けて、私たちは体育館の裏で話し合った。
「「名前も一緒だし顔も似てるよ!あの早織じゃない?」」二人は口を揃えてこう言ったがそんな筈はない。
早織はあの日、私たちと隠れ鬼ごっこをしていて不明になり、翌日マフラーごと首を絞められ絶息した状態で大人に発見されたのだ。

二日後、転入生の早織が近くの公園へ来るようにと私に手紙を寄越した。
「あんた本当は誰なの?」
『最近早織のノートに挟まれてたあなたからの手紙を見つけたの。手紙にはこのヘアピン使ってねって書いてあったわ』
「……」
『そのヘアピンをあの日つけてて、握り締めて死んでたのよ。早織が自分で買ったものだと皆思ってたのに。意味わかるわよね?私は従姉妹。さぁ鬼ごっこの続きをしようか?今度はあんたが逃げる番よ──』
ミステリー・推理
公開:19/05/20 21:00
更新:22/08/18 00:46
スクー 甦る鬼ごっこ

ことのは もも。( 日本 関東 )

日本語が好き♡
18歳の頃から時々文章を書いています。
短い物語が好きです。
どれかひとつでも誰かの心に届きます様に☆
感想はいつでもお待ちしています!
宜しくお願い致します。

こちらでは2018年5月から書き始めて、2020年11月の時点で300作になりました。
これからもゆっくりですが、コツコツと書いていきたいと思います(*^^*)

2019年 プチコン新生活優秀賞受賞
2020年 DJ MARUKOME読めるカレー大賞特別賞受賞
2021年 ベルモニー縁コンテスト 入選

 

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