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夏だ! 海だ! BBQだ!
……というのに、俺は神社で留守番をしている。
別に誰も来やしないのに、「この場所は鬼門で邪気がうんたらかんたら」とかで、人がいないとダメらしい。
「お前たちはいいよなあ、泳いで、飯食って……気楽そうで」
鯉にエサをやりながら、一人ぼやく。
「ったく、何も起こらないって……お?」
鳥居の方を見ると、おばあさんらしき人が歩いてきた。
ちょうどその境界線を越えた瞬間……火花が散った。
「え!?」
おばあさん、だったものが吹き飛ばされる。見ると、その頭にはツノが生えていた。
瞬間、急に池から巨大な影が飛び出した。なんだ? 鯉だ!
鯉は気球のように膨らむと、その元おばあさんの鬼をまるまると飲み込んだ。
ごっくん。げふっ。
鬼を消化し終えると、また元のサイズに戻った。
「……すいませんでした」
俺は謝らずにはいられなかった。
……というのに、俺は神社で留守番をしている。
別に誰も来やしないのに、「この場所は鬼門で邪気がうんたらかんたら」とかで、人がいないとダメらしい。
「お前たちはいいよなあ、泳いで、飯食って……気楽そうで」
鯉にエサをやりながら、一人ぼやく。
「ったく、何も起こらないって……お?」
鳥居の方を見ると、おばあさんらしき人が歩いてきた。
ちょうどその境界線を越えた瞬間……火花が散った。
「え!?」
おばあさん、だったものが吹き飛ばされる。見ると、その頭にはツノが生えていた。
瞬間、急に池から巨大な影が飛び出した。なんだ? 鯉だ!
鯉は気球のように膨らむと、その元おばあさんの鬼をまるまると飲み込んだ。
ごっくん。げふっ。
鬼を消化し終えると、また元のサイズに戻った。
「……すいませんでした」
俺は謝らずにはいられなかった。
公開:19/08/09 20:36
紙ではなく文字を食べて吐き出すヤギです。
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