人魚の肉
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「これ、食べる?」
ジップロックの中に入った肉の塊。隣のマンションに住んでいる友人からもらった。
人魚の肉なのだという。
不思議なものが好きな僕に持ってきてくれたようだ。
人魚の肉と言えば、それを食べれば不死身になれるという。
「これ食べて、試してみなよ」
「試す?」
「そう。不死身になれたかどうか」
それを貰った夜、さっそく調理して食べることにした。
魚の肉と鳥の肉を合わせたような触感。歯切れもよく、噛めば噛むほどうまみが出る。
こんなうまいものを食べて不死身になれるなんて、最高だ。
次の日。僕らは、試してみることにした。
僕は、自分の住むマンションの屋上から飛び降りる。友人はそれがどうなるかを確認する。
直前になって、こんなことやってはいけない、と思い直す。
通話状態にしておいたスマホから友人にその旨を話す。
突然、電話が切れる。
電話口から一瞬、舌打ちが聞こえた気がした。
ジップロックの中に入った肉の塊。隣のマンションに住んでいる友人からもらった。
人魚の肉なのだという。
不思議なものが好きな僕に持ってきてくれたようだ。
人魚の肉と言えば、それを食べれば不死身になれるという。
「これ食べて、試してみなよ」
「試す?」
「そう。不死身になれたかどうか」
それを貰った夜、さっそく調理して食べることにした。
魚の肉と鳥の肉を合わせたような触感。歯切れもよく、噛めば噛むほどうまみが出る。
こんなうまいものを食べて不死身になれるなんて、最高だ。
次の日。僕らは、試してみることにした。
僕は、自分の住むマンションの屋上から飛び降りる。友人はそれがどうなるかを確認する。
直前になって、こんなことやってはいけない、と思い直す。
通話状態にしておいたスマホから友人にその旨を話す。
突然、電話が切れる。
電話口から一瞬、舌打ちが聞こえた気がした。
ホラー
公開:19/08/06 22:50
スク―
ジップロック人魚
たくさん物語が作れるよう、精進します。
よろしくお願いします!
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