念願

1
6

「やばい。やばい。やばい。」
男は脂汗をかきながら周囲を見回す。背筋を伸ばし、括約筋をしめ、早足で歩く。もう爆発寸前。
そう思った矢先、あれは公衆トイレ!入り口に向かう。
やばい!ビックウェーブ!!しかし間に合った!もう限界の男には、トイレの開かれた入り口が光輝いて見えた。

その研究所では、空間を折り曲げて繋げる技術が研究されていた。
「この技術が完成すれば、世界に革命がおこる!」
博士は研究の過程で、研究室に設置した枠と世界のどこかが繋がった事に気がついた。しかし、残念ながら研究所の枠は出口専用であった。
「ここと繋がった場所を通過したものが人類初の時空間移動者だ!」

次の瞬間!二人の男がそれぞれの思いの丈を叫んだ。

「おめでとう!君は時空間移動の第一号だ!」
「俺のトイレをどこにやった!!!」
SF
公開:19/08/06 22:46
更新:19/08/07 14:43

ソー7

思いついた突拍子もない事を、形に出来たら面白いだろうな。と思って登録しました。
なので、頻繁じゃないかもしれないし、方向性もバラバラな話ばかりだと思いますが、よろしくどうぞ。

コメント投稿フォーム

違反報告連絡フォーム


お名前

違反の内容