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台所でカサカサと不穏な音がした。
Gだ。
一人暮らしの独身女を舐めるなよ。右手にはスリッパ、左手には殺虫スプレーを持ち、Gを台所の角まで追い詰めた。
初手で決める!
一気に距離を詰めた時、Gが大きく手を広げた。
「どうやらここまでか。覚悟を決めたよ。ひと思いにやってくれ」
Gが喋った。しかも口調が海外ドラマの吹き替えみたいで気持ち悪い。
「最後に一つ言ってもいいか。スプレーの中身を知ってる?神経毒さ。それにやられると全身が知覚過敏状態になってショック死してしまう。残酷だろ。そのスリッパもいけない。一撃でペチャンコだ。内臓が飛び出すぜ」
「Gのくせに生意気よ」
「そんな殺し方をしてるから人間は俺らGに末代まで恨まれるんだ」
「じゃ、どうすればいいの?」
「安楽死さ」
「安楽死?」
「冷蔵庫の中で眠るように死ねたら…本望だねぇ」
「ダメに決まってるでしょ!」
スパーンと右手のスリッパが閃いた。
Gだ。
一人暮らしの独身女を舐めるなよ。右手にはスリッパ、左手には殺虫スプレーを持ち、Gを台所の角まで追い詰めた。
初手で決める!
一気に距離を詰めた時、Gが大きく手を広げた。
「どうやらここまでか。覚悟を決めたよ。ひと思いにやってくれ」
Gが喋った。しかも口調が海外ドラマの吹き替えみたいで気持ち悪い。
「最後に一つ言ってもいいか。スプレーの中身を知ってる?神経毒さ。それにやられると全身が知覚過敏状態になってショック死してしまう。残酷だろ。そのスリッパもいけない。一撃でペチャンコだ。内臓が飛び出すぜ」
「Gのくせに生意気よ」
「そんな殺し方をしてるから人間は俺らGに末代まで恨まれるんだ」
「じゃ、どうすればいいの?」
「安楽死さ」
「安楽死?」
「冷蔵庫の中で眠るように死ねたら…本望だねぇ」
「ダメに決まってるでしょ!」
スパーンと右手のスリッパが閃いた。
ファンタジー
公開:19/08/08 00:15
更新:19/08/08 08:57
更新:19/08/08 08:57
月の音色リスナーです。
ようやく300作に到達しました。ここまで続けられたのは、田丸先生と、大原さやかさんと、ここで出会えた皆さんのおかげです。月の文学館は通算24回採用。これからも楽しいお話を作っていきます。皆さんよろしくお願いします。
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