244. 本焼く機の修理

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神亡町にある「本奇異屯喰」という胃酒屋の店主からメールが届いた。本焼く機の調子が急に悪くなったので見てほしいということだった。
ボクはこび太くんとママの目を盗んで、『どこでも連れたったるドア』をそっと取り出すと店へ向かった。
時刻は夜の11時頃。到着したとき厨房では店主自ら、何とかならないかと説明書を探していた。
「おー、トライもん!待っとったョ」
『遅くなってごめんごめん。説明書ないの?』
「それがいくら探しても見つからんのョ~。すぐにでも直さんとマズいんやけど…」
『店なのに不味いって言っちゃダメでしょ』
店主に注意した。
『復元香線~』ボクは秘密道具を取り出し、本焼く機に向かって照射した。
本焼く機は今まで焼いて来たものの香りをランダムに再現し始めた。
はぁ~いい匂い、特に蟹光線は最高♡
「もう直ったかぃナ?」

『ううん、ボクには直せないよ。早く修理やさんに連絡した方がいいよ~』
ファンタジー
公開:19/08/06 00:00
更新:22/04/07 14:19
フラペチーノ風呂敷続編!? 渋谷獏さん「本奇異屯喰」 本日お誕生日。 おめでとうございます☆ いつもお世話になって ます。ありがとうございます! 健康で楽しい一年と なりますように♪ ドラえもん「復元光線」

ことのは もも。( 日本 関東 )

日本語が好き♡
18歳の頃から時々文章を書いています。
短い物語が好きです。
どれかひとつでも誰かの心に届きます様に☆
感想はいつでもお待ちしています!
宜しくお願い致します。

こちらでは2018年5月から書き始めて、2020年11月の時点で300作になりました。
これからもゆっくりですが、コツコツと書いていきたいと思います(*^^*)

2019年 プチコン新生活優秀賞受賞
2020年 DJ MARUKOME読めるカレー大賞特別賞受賞
2021年 ベルモニー縁コンテスト 入選

 

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