『空の話』 今も昔も
4
6
暑くて出掛けたくない。
昔は割と平気だったが年々暑さが堪えるようになってきた。
お盆の用事があるのだが、部屋で冷房をきかせてテレビを見る。
酷暑、熱中症、台風のニュース。そして高校野球が映し出された。
炎天下に白いボールと格闘する少年達の姿を、気怠い頭でぼーっと眺める。
今はもう関係ない世界というのは簡単だ。
学生の頃、自分もあの青空の下で白球を追いかけていたのだ。
あの頃は、何をするにも一緒の気の合う、競い合う友人がいた。
今、あいつはどうしているだろう。
テレビを消した。顔を洗って家を出た。
暑い。暑いが、その空を見上げる。
あいつも、この空の下、あの頃みたいに負けないで生きているかもしれない。
ほんの少しでも強くなって、いつか辿り着こう。
夏の空の下で交わした言葉がよみがえった。
……ああ、そうだな。いくつになっても、負けないでいこう。
俺は、青と白の、あいつと同じ空の下を歩く。
昔は割と平気だったが年々暑さが堪えるようになってきた。
お盆の用事があるのだが、部屋で冷房をきかせてテレビを見る。
酷暑、熱中症、台風のニュース。そして高校野球が映し出された。
炎天下に白いボールと格闘する少年達の姿を、気怠い頭でぼーっと眺める。
今はもう関係ない世界というのは簡単だ。
学生の頃、自分もあの青空の下で白球を追いかけていたのだ。
あの頃は、何をするにも一緒の気の合う、競い合う友人がいた。
今、あいつはどうしているだろう。
テレビを消した。顔を洗って家を出た。
暑い。暑いが、その空を見上げる。
あいつも、この空の下、あの頃みたいに負けないで生きているかもしれない。
ほんの少しでも強くなって、いつか辿り着こう。
夏の空の下で交わした言葉がよみがえった。
……ああ、そうだな。いくつになっても、負けないでいこう。
俺は、青と白の、あいつと同じ空の下を歩く。
青春
公開:19/08/06 18:38
はじめまして~。
いつだって初心で、挑戦者のこころでぶっ込みたい素人モノ書きです。
沢山の方々に支えられ、刺激を与えられ、触発されて今日ももちょもちょ書いております。
一人だけでは生み出せないモノがある。
まだ見ぬステキな創造へ、ほんの少しずつでも進んでいきたい。
ショートショートというジャンルに触れる切っ掛けをくださった、
月の音色と大原さやかさんを敬愛し感謝しております。
興味をもって読んでくださる全ての方にも、ありがとうございます~^^
ログインするとコメントを投稿できます