ファンタジー男子学生の出来事

僕は今日もバイトに励む。ここで少しでも手柄をあげると正騎士採用して貰えるからだ。
ウチは貧乏だ。出来の悪い僕より優秀で勉強熱心な弟妹達を大学に行かせてあげたい。将来は文官にでもなって欲しい。その為の資金は兄ちゃんが何とかしてやるから心配するな。
僕は高校に通いながらハードなバイトを毎日こなしていた。
今日は一人でキマイラ退治。大人十人でやる仕事を僕一人でやっている。
そう、ここはブラック騎士バイトだった。
そんなバイト先で働いているが故に僕は実力が付き、暗黒バイト騎士になってしまった。
このままでは僕は殺されてしまう！
僕は高校卒業と同時に何とかブラック騎士バイトを辞めることが出来た。何とか正騎士になることが出来た。
しかし勤め先は僕が暗黒バイト騎士だったことを知るや無茶な仕事を与えてきた。
だから僕は言ってやった。
「すみません。闇上がりなのでもう少し手加減して貰えませんか？」ってね。