消えたリア充
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マンションの集合ポストに、見慣れない封筒が入っていた。
開けてみると招待状だ。
「8月15日、都内のホテルで友達オークションを行います」
悪いけれど友達には困っていない。ぼっちの奴にでも送れば良かったのに。
冷やかしのつもりで会場に行くと、男に声をかけられた。
「ようこそいらっしゃいました」
「何のオークションですか?」
「招待状に書いてあったはずですが。出品されるのはあなたですよ」
周りには、いつもの友人たちが集まっていた。
「落札するのは彼らです。みんなお友達でしょう?」
男に連れられてステージに立つ。
「オークションナンバー1番、ございませんか」
誰も手を挙げない。
「買い手がつきませんでした。残念でしたね」
友達と思っていたのは僕だけか。
「1番、退場します」
ステージの袖に引っぱっていかれた。
さよなら、リア充の自分。
開けてみると招待状だ。
「8月15日、都内のホテルで友達オークションを行います」
悪いけれど友達には困っていない。ぼっちの奴にでも送れば良かったのに。
冷やかしのつもりで会場に行くと、男に声をかけられた。
「ようこそいらっしゃいました」
「何のオークションですか?」
「招待状に書いてあったはずですが。出品されるのはあなたですよ」
周りには、いつもの友人たちが集まっていた。
「落札するのは彼らです。みんなお友達でしょう?」
男に連れられてステージに立つ。
「オークションナンバー1番、ございませんか」
誰も手を挙げない。
「買い手がつきませんでした。残念でしたね」
友達と思っていたのは僕だけか。
「1番、退場します」
ステージの袖に引っぱっていかれた。
さよなら、リア充の自分。
その他
公開:19/08/05 06:56
更新:19/08/05 07:15
更新:19/08/05 07:15
スクー
友達オークション
絶滅したリア充
短い物書き。
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