交際ステータス炎上

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母さんが若かった時の話なんだけどね。
母さんの声にあたしは耳を傾ける。

その人がこれまで交際してきた人とか、実際に交際したとき、どんな感じなのかを虹彩に表示するコンタクトレンズがあったの。
口下手な人はみんなそれを買った。話さなくても異性にアピールできるから。
もちろん、それを見てもらうためには相手と見つめ合わなきゃいけない。

当時、母さんは高校生だったの。
放課後、クラスのさえない男子に呼び出されて、なんと告白。
けど、その目を見ると例のコンタクトレンズ。なんだ、誰でもいいからアピールしたいだけなんだと思った。
でもね、もう一度よく見ると、目が燃えてるの。メラメラと。
コンタクトレンズに映像が映ってただけなんだけど見た瞬間に思わず笑ってしまった。同時にそれほど私を真剣に想ってくれてるのか、と。それで……。

「その後どうなったの?」
私が聞くと母さんは父さんの方を見てふふ、と笑った。
青春
公開:19/08/04 23:08
スク― 交際ステータス炎上

たけなが


たくさん物語が作れるよう、精進します。
よろしくお願いします!

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